オステオパシーと鍼・鍼治療の基本概念2 本文へジャンプ 提供 
オステオパシーと鍼灸(大阪・高槻)
オステオパシー・鍼灸のげんき本舗治療院(大阪・高槻)

鍼治療に使う鍼は、毫鍼(ごうしん)という細いしなやかなものです。長さは30ミリから50ミリ、太さは0.16ミリから0.24ミリ程度が標準です(げんき本舗治療院の場合、0.14ミリと0.16ミリを主に使用しています)。
そのほかに、いろいろな特殊な鍼があります。中でもよく使われるのが、てい鍼(ていは金偏に是)といわれるもので、接触鍼という刺さない鍼です。
また、三稜鍼と呼ばれる先が鋭い刃物状になっている鍼を使う人もいます。これは、少量の血を出して治療する刺絡という方法をとるときに使います。
いずれにせよ、鍼治療は、気血を操り、身体を正常な状態に調整することにより健康に導くことを主眼とします。

鍼治療では、気血及び津液(体液)の調整のために、次のような東洋医学的な理論を考慮して、治療を行います。

1、気血の虚実
とは足らなくなった状態を指します。
気虚とは気が不足した状態です。気は温かい性質を持っていますので、気が不足すると身体が冷えます。これを虚寒といいます。
血虚とは血が不足した状態です。血は冷やす性質を持っていますので(血の中に水が含まれていますので冷やします)、血が不足すると身体に熱を帯びます。これを虚熱といいます。
実とは身体に対して害毒になるものが侵入した状態です。この害毒になるもののほとんどは、気候の変動です。

身体の虚実

この気候の変動には6つあって、風(風や気候の変動)、寒(寒さ)、熱(熱さ)、暑(暑さ、熱に湿が混じったもの)、湿(湿気)、燥(乾燥)に分けられます。これらが身体に影響を及ぼして、身体が過剰に反応し、実の状態つまり機能が異常に亢進した状態になると考えます。これらの6つを総称して六淫(ろくいん)といい、各々を、邪気、外邪などといいます。
風は寒とともに入りやすく、これに犯されるとぞくぞくして発熱します。冷たいものを食べすぎると、寒が胃に入り、胃腸を壊します。水分を取りすぎたり湿気のあるところに長くいると節々がむくんで痛くなります。これらは、それぞれに犯された実の状態です。
もちろん、虚と実が両方存在することも多くあります。むしろ、身体が虚証のときこそ外邪が入りやすいとも考えられます。
2、経絡・蔵府の変動
経絡の中に気血が通っていますが、これの変動、つまり虚実は即病気につながります。もちろん蔵府が変動を起こすと病気を発生するのは言うまでもありません。そのために、症状やその他の診察から判断して、その原因がどこにあるのかを確定します。経絡に虚実があると、不足したものは補い、実の場合はそれを取り去るようにします。補う方法を補法、取り去る方法を瀉法といいますが、それを行うには一定のルールがあります(その経穴特有の性質を応用したり、前述の陰陽や五行を応用したりします)。非常に複雑ですのでここでは説明を省きますが、そのルールに従って、鍼をする経穴を定め、補と瀉を行い、経絡の虚実を安定させます。
ときには経絡中の局所に気血が滞る事もあります。そのようなときは、その局所に瀉法を行います。
蔵府の中にも気血が満ちていますが、その過不足も(虚実)は、その蔵府の性質や役割に応じ、機能を低下させたり、病的に機能を亢進させたりします。その場合も、一定のルールに基づき、補瀉を行い、機能の安定を図ります。
3、全身のバランス調整
鍼治療は、単純に痛いところに刺すというものではありません。そのような方法をとる鍼灸師もいますが、それは本来の鍼治療の手法ではなく、かなり原始的な方法です。鍼治療が生まれて2千年以上たちますが、その間に理論が徐々に構築され、初期の痛いところに刺すという方法から進化し、現代の身体全体を見て治療を行うという方法になっていったのです。
優れた鍼灸師は、部分の症状ののみとらわれず、常に全身の状態を見て、身体全体がよりよい状態になるようにしていきます。その結果として、痛みを始め種々の病気が改善されるのです。
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